カスタマージャーニーを最適化しよう

この章では、ここまでで設定した目標・ターゲット・ペルソナを念頭に置いて、既存の集客導線にLINEをどう組み込んでマーケティング成果を高めるかを考えながら、LINE設計図の大枠を作っていきます。

カスタマージャーニーの段階ごとのアプローチ

認知フェーズ

認知フェーズでは、まだあなたのビジネスを知らない人、または知っているがLINEアカウントの存在を認識していない既存顧客に対して、LINEアカウントへの登録きっかけを作ります。

このフェーズのポイント

認知フェーズでのLINE誘導は、既存のマーケティングチャネルとの連携が基本となります。
SNS・HP・店頭などにLINE登録の動線を追加することで、一度きりの接触ではなく、継続的にアプローチしてリピートを促せる土台を作ります。
重要なのは、「なぜLINEに登録するのか」のメリットを明確に伝えることです。

具体的な施策:

  • WebサイトやSNSとの連携
    – InstagramやFacebookの投稿に「LINE登録で○○プレゼント」のバナーを設置
    – ホームページのトップページやお問い合わせページにLINE登録ボタンを配置
    – YouTubeの概要欄やブログ記事内でLINE限定コンテンツを紹介
  • 広告との連携
    – Facebook・Instagram広告からLINE登録用ランディングページに誘導
    – リスティング広告のランディングページにLINE登録特典を設置
    – 看板や折込チラシにQRコードを掲載し、オフラインからの流入を促進

興味・関心・検討フェーズ

次に、LINEに登録した顧客が興味を持ち続けるために、役立つ情報や魅力的なコンテンツを提供します。

このフェーズのポイント

興味・関心・検討フェーズでのアプローチは、登録直後の高い興味を冷まさず、さらに高めることが重要です。
登録特典・シナリオ配信・定期配信を組み合わせることで、一度の登録をきっかけに継続的な関心を維持し、購入検討まで導く流れを作ります。
重要なのは、「LINEでしか得られない価値」を継続的に提供することです。

具体的な施策:

  • 登録特典としての診断やコンテンツの提供
    – 「LINE限定の診断ツール」や「LINE限定の特別コンテンツ」を配信し、LINEでしか得られない特典を訴求。
  • 登録後のシナリオやクーポンの提供
    – LINE登録後、数日間にわたるシナリオやクーポンを提供し、初期のエンゲージメントを高める。
  • 定期配信とキャンペーンの実施
    – 定期的な配信やキャンペーンを行い、顧客の関心を持続させ、徐々に熱意を高める。

意思決定・行動フェーズ

意思決定・行動フェーズでは、顧客が初回購入や個別相談の申し込みといったアクションを起こし、それをスムーズに進めるための施策を実施します。

このフェーズのポイント

意思決定・行動フェーズでのアプローチは、検討中の顧客の迷いを断ち切り、今すぐ行動させることが決め手です。
明確なCTA・限定オファーを組み合わせることで、「買おうかな」という検討状態から「今すぐ買おう」という行動決定まで一気に押し上げる流れを作ります。
重要なのは、「今やらないと損する」という緊急性と希少性を演出することです。

具体的な施策:

  • 明確なCTA

「今すぐ購入で〇〇%オフ」や「LINE登録で無料トライアルを実施中」のように、行動を促すメッセージを明確に打ち出します。

  • 限定オファー

LINE限定の「今週末だけの特別割引」や「期間限定クーポン」を提供し、意思決定を早めます。


継続・紹介フェーズ

購入後の顧客にリピート利用や紹介、口コミ拡散を促すためのフェーズです。

このフェーズのポイント

継続・紹介フェーズでのアプローチは、満足した顧客へのフォローで、長期的な関係性を作ることが決め手です。継続利用促進・口コミ拡散仕組みを組み合わせることで、一度の購入を起点として継続的なリピートと新規顧客獲得の両方を作る流れを作ります。重要なのは、顧客が最も満足しているタイミングでアプローチをかけることです。

具体的な施策:

  • 継続利用を促すフォローアップ

ポイントカードや次回利用特典を案内し、定期的な利用を促進。購入した商品に関連するアフターケアやメンテナンス情報も提供し、長期的な関係を構築します。

  • 口コミ拡散の仕組み

友達紹介キャンペーンや紹介特典をLINEで案内するほか、レビュー投稿やSNS投稿を促進する特典も提供します。満足度の高いタイミングで口コミ投稿や友人紹介を依頼することで、自然な口コミ拡散を促進します。

これでLINE設計図の大枠が完成しました。
各フェーズの施策例を参考に、設計図を構築していきましょう。