より多くの見込み客へリーチしたい方は、LINE広告を活用することで集客を加速させる方法もあります。
「LINE広告はやってみたいけど、何から手を付ければいいの?」という方に向けて、運用の基本ステップやチェックポイントをひと通り解説します。
そもそもLINE広告ってどんなもの?
LINE広告とは、LINE上に表示される広告のことです。

LINE広告で実現できること
- 友だち追加: 公式アカウントの友だちを増やす
- ウェブサイトへの誘導(購入、資料請求、登録など)
- アプリのインストール
- ブランド認知・商品認知の向上
「効果が出にくい」は昔の話!LINE広告の進化ポイント
LINE広告は、過去には「効果が出ない」「配信先を細かく設定できない」「審査が遅い」と言われがちでした。
しかし、ここ数年で大幅なアップデートが行われ、他の主要広告媒体(Facebook/Instagram、Google、Yahoo!など)と比較しても、かなり使いやすい&成果を出しやすい媒体へと進化しています。
配信面を自由に選べるように

- トークリスト(友だち一覧の一番上に表示)
- LINE NEWS(ニュース記事の一覧内)
- LINE VOOM など
→ これまでは「すべての面にまとめて配信する」しかできませんでしたが、2024年頃から細かい配信先をオン/オフで選べるようになり、広告の効果を最適化しやすくなりました。
LINEヤフー for Business.「LINE広告アップデート情報 2024年3月 配信面が選択できるプレースメント機能をリリース!」. https://www.lycbiz.com/jp/news/line-ads/202403/
ターゲティングの充実

- 性別・年齢・興味関心・職業・学歴・家族構成など、豊富な項目
- Yahoo!のオーディエンスデータと連携されているため、年収推定や購買・検討意向(不動産・自動車・転職など)といったより細かな条件でターゲットを絞れる → 広告を見せたいユーザーをより正確に絞り込みやすい。
審査が最短5分に

- 昔は3〜5営業日必要だった審査が、自動審査へ移行し数分で結果が出るように。
- スピーディーに広告を出し、テスト・改善ができるようになった。
どんな人・どんな商材に向いているの?
予算規模と「機械学習」がカギ
LINE広告は広告グループ単位での「機械学習(AI最適化)」を活かして配信を最適化します。

- AI最適化が機能するには、ある程度まとまったコンバージョンデータが必要。
- 目安として、30日間で40件のコンバージョン(CV)が必要といわれています。
- たとえば、1件獲得に1万円かかるなら、月40万円ほどかけられると最適化が働きやすい。
ターゲットが40代以上・地方在住・女性の場合は特に有力

- 他のSNSや検索広告と比較して、「40代以上・女性・地方ユーザー」にはLINE広告でしかリーチできないユーザーが多いと言われている。
友だち追加広告なら少額テストもOK

- 友だち追加をゴールに設定すれば、1件100円〜数百円で獲得できる事例も多数。
- ただし、この友だち追加広告には「認証済みアカウント」が必要です。
LINE広告で成果を出すまでの流れ

STEP 1. 目的の設定
- 友だち追加 → 認証済みアカウントが必要
- 商品・サービスの購入/問い合わせ/登録 → LPを用意して誘導
- アプリのインストール → アプリのダウンロードリンクに誘導
STEP 2. 配信面を選ぶ
- 基本は「トークリスト」と「LINE NEWS」を優先的にオンにするのがおすすめ(配信量の8〜9割を占めるため)。
- 各面で結果が悪ければオフにしたり、良ければさらにクリエイティブを増やしたりする運用も可能。
STEP 3. ターゲティング設定
- まずは年齢・性別・エリアなど大枠を決める
- 商材によっては「家族構成」「興味関心」「年収層」なども活用
- 分析結果を見ながらターゲットを絞ったり広げたり調整
STEP 4. 広告クリエイティブ作成
配信面別の画像サイズ
- トークリスト → 小さい画像 または アニメーション
- LINE NEWS → 正方形(1080×1080)
効果的な訴求のポイント
- 商品・サービスの魅力を分かりやすく表現
- 価格や限定性を明記(例:「初回50%OFF」「30代限定」)
- 動きのあるアニメーション画像で注目度アップ
STEP 5. 審査を通して配信スタート
- 今は最短5分ほどで審査が完了することも。
- 初動は、なるべくまとまった予算で配信し、機械学習を早期に回すのがベター。
STEP 6. 運用・分析・改善
- 1~2週間ごとにデータを見ながら、広告グループの効果を判断。
- 悪い部分のみオフにしたり、良いところに予算を寄せたり、新しいクリエイティブを投入したりすることで効果を継続的に改善していく。
特にチェックしたいポイント
- 配信面別 → トークリストとLINE NEWSどちらが安定して良い?
- 性別・年齢別 → 20代が高いけど30代以上は安い…?
- クリエイティブ別 → AとBどちらの画像が高CVR?
よくある質問と注意点
Q1. どのくらいの予算から始めるといいの?
- 友だち追加広告なら、数万円程度でもテストしやすいです。
- 商品購入などCPAが高めの場合は、目安として30日で40件のCVを得られるだけの予算を確保することをおすすめします。
Q2. 認証済みアカウントってハードル高い?
- 飲食店や美容サロンなど「実店舗がある場合」は比較的スムーズに通りやすいです。
- 無形商材などは厳しいこともあるため、何度か再申請してみる価値があります。審査基準は随時変わっています。
Q3. 自分で運用しきれるか不安…
- レポートを見て数字を追っていけば、少しずつ改善は可能。
- ただし、クリエイティブを作り替えるタイミングや、属性×配信面の細かい分析などは慣れが必要。
- 代理店やコンサルを活用して「ノウハウを学びつつ運用を任せる」選択もアリ。
まとめ

- LINE広告は「40代以上」「地方在住」「女性」をターゲットにした商材・ビジネスとの相性が◎
- 近年のアップデートで、配信面の選択やターゲティングの柔軟性、審査の速さが大幅に向上
- 友だち追加広告なら少額でテスト可能、商品購入・問い合わせならある程度の予算で機械学習を回すと成果が出やすい
- 細かくレポートを見ながら、面別・属性別・クリエイティブ別に改善施策を打つことが大切
